about(想い)

ダンスを多くの方に触れてほしい・・!わたしたちが劇場を飛び出て選んだ場所は日本人に馴染み深い「銭湯」。

ーーダンスと接点の少ない方でも「ここで踊るならば観てみたい」と思ってもらいやすい場所が銭湯だと思いました。

せまいダンス業界、まわらない資金。稼げないが普通のアーティスト。


劇場へダンスを見に来る方はダンサー舞台関係者が多数。

いいダンサーがいるのに、多くの人にもっと見て欲しい良い作品があるのにダンス業界内でしか広がらない現状を打破したい、と思いました。

 私たちのダンスは【コンテンポラリーダンス】というジャンルで、

EXILEさんのようなヒップホップ・ストリート系とは真逆、

エンタメ要素があまりなく、アート気質が高く抽象的な表現が多く存在します。

ただお客さんがわたしたちのダンスを理解してくれない、好まないと嘆いても始まりません。


ダンスは、観るひとがいて初めて完成するものです。

だからこそ、

わかりづらいダンス、一般の方には響きづらいダンスだからこそ、興味を持ってもらえる何かが必要でした。

わたしたちから積極的にお客さんに寄り添うこと、一緒に楽しむこと、

劇場というお客さん側と踊る側という壁を壊すことがしたいと思いました。

作品や表現を変えてもお客さんの層はあまり変わりません。

もしかしたら場所を変えたら普段は届かないお客さん層に届くかもしれないと思いました。

意外性を求め極力ダンスをする場所としてかけ離れている場所であること、

でも日本人であれば馴染みがある場所、

それがわたしたちにとっての【銭湯】でした。

元々運営メンバーも私も銭湯好き。

そしてたまたま小杉湯の当主(初めて踊る銭湯を踊らせていただいた銭湯)とも知り合いという縁もあり初めての企画に至りました。

踊る銭湯プロジェクト初めてのダンスイベントは 〝新しい銭湯の文化をつくる〟を掲げる、高円寺 《小杉湯》と!

ーーなぜ小杉湯だったのか??
わたしたちのダンスの可能性を広げようという試みが、銭湯界にもあったのです。


小杉湯さんでは、銭湯の概念を覆すような面白いイベントたちはメディアからも多くの関心をひいています。小杉湯が主宰する、銭湯という文化を進化させ未来に繋げていく、「新しい銭湯の文化をつくる」をテーマにした〜銭湯再興プロジェクト〜に大変共感しました。

ダンス業界も銭湯業界抱えている課題は少しずつ違いますが、

両者の悩みの共通点は「実際に足を運んで(入って・観て)欲しい」ということ

元々運営メンバーも私も銭湯好き。

ダンスの可能性を探っている時に、小杉湯さんの活動を知り、「銭湯×ダンス」で銭湯(お風呂)以外の場所としての新たな活用+ダンスの可能性の相乗効果にワクワク!

この銭湯とダンス業界両者が直面している課題に対して、タッグを組み「踊る銭湯」を開催!

分野は違えど、「昔から愛されてきた文化をもっっと色んなひとに体験してもらいたい。」という気持ちが、この度のご縁に繋がりました。

踊る銭湯プロジェクトが目指す世界観

ーー映画、音楽のように生活の一部としてダンスが存在する社会を目指し、
ダンスで人、社会、文化、そして笑顔を繋ぐ架け橋に!

日本の文化である銭湯とコンテンポラリーダンスの融合から何か生まれるのか。新しい文化を日本へ世界へ発信します。

デジタル・AI化がますます進む世の中には、ダンスというクリエイティブがより必要だと考えています。

実際に立ち会う、見る、感じる、そういった足を運んだ先にある生に勝るものはない。人間関係もそうです。リアルなものは、電話やテレビ電話では決して感じ得ない感覚で感じる伝達能力と温度感があります。

これから、さらに生の身体表現、生で感じる良さがより求められる時代になると思います。 

私たちは、コンテンポラリーダンスがそれに応えられるものであり、可能性をたくさん秘めていると感じています。コンテンポラリーダンスの特徴は型がないこと。だからこそ自由な表現ができクリエイティブが高いのです。


しかしながら、いまのコンテンポラリーダンス業界は閉鎖的であり、風通しがあまりよくありません。

踊る銭湯プロジェクトを通してダンス界にはない発想やスキルを持った方々がこの業界に集い、実際に出逢い、コミュニケーションを通じ、何か生まれるものがあるかもしれません。

地道ではあると思いますが、そういうことが、ダンス界を盛り上げていくことにも繋がると信じています。

また踊る銭湯プロジェクトの活動がなにかみなさまのダンスへの興味を持つきっかけになると幸です。


 

運営者について

2018年4月、〝コンテンポラリーダンス×エンターテイメント=『コンテンターテイメント』〟を掲げるバスタブNY(HEIDI、柴田菜々子、根本紳平)が演出に宇山あゆみを迎え【踊る銭湯プロジェクト】を立ち上げる。

4人とも桜美林大学(旧総合文化学群)演劇学科ダンス専攻を卒業。

踊る銭湯プロジェクトは基本的に4人中心で企画・実施し、

各メンバーの強みを生かして演出・振り付け・ダンサー・映像(ビジュアル)・広報などを運営する。


メンバー紹介

HEIDI (ハイジ)

愛知県出身 振付家、ダンサー

コンテンポラリーダンス×エンターテイメント、その名もコンテンターテイメントをうたうダンスユニット【バスタブNY】を結成し、振付家として活動する。2016年 オールジャンルダンスコンテスト NEXT REAM21 にて振付作品がクリエイティブ賞を受賞。ダンスレッスン講師、CMやドラマ、ミュージカルの振付アシスタント多数。また整体師としてのキャリアを持ち、"心と身体を楽しくほぐし繋ぐ人"として活動中。

柴田菜々子

静岡出身。踊る広報、ダンサー、企画プロデュース

株式会社ビースタイルの広報、ダンサー。“踊る広報”として活躍し、パラレルワークをテーマにしたイベントなどにも登壇する。

幼少期から器械体操、フラメンコ、新体操などを経験。桜美林大学のダンス専攻に進学し、コンテンポラリーダンスを始める。2013年、新卒でビースタイルへ入社。フルタイムで勤務していたが、2015年7月に週3日勤務に変更して以降、ダンスチーム「TABATHA」では国内外で踊り、桜美林大学時の同期と踊る銭湯を結成し、企画などを担当。

宇山あゆみ

東京都出身、演出家・振付家

1990年生。クラシックバレエを幼少より蟹江あずさ、19歳より橋浦勇の両師に師事。コンテンポラリーダンスを桜美林大学(2013年卒)にて木佐貫邦子に師事。これまでに木佐貫邦子・伊藤直子・近藤良平・伊藤千枝作品に出演。演出家として2013年より独立。代表作は「ハローグッバイ」「MORO」「エデン」等。2017年より劇場から飛び出し、高円寺の老舗ライブハウスU.F.O. CLUBにて【コンテンポラリーダンス専門店のショーパブ U.F.O CLUB 】を期間限定で開店するなど、空間から始まる作品創りに挑戦中。劇場は、真っ白なキャンパスです。

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